この記事では、7月10日に変更された従来のファストパス発券機で発券する方法について説明していますが、7月17日からスマートフォンの公式アプリで、パーク内どこからでもファストパスを発券できるサービスがスタートしました。
スマホアプリでの発券は、パークのまわり方が劇的に変わるほど便利で、知らないと大損をします。
この記事の内容よりも圧倒的に重要なので、スマホアプリでのファストパス発券方法の詳しい解説を下記リンクからご覧ください。
ご覧頂きありがとうございます!ディズニー好きの『Disney Colors』クロロです。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーに行ったほぼ全員が使ったことがあると思われる『ディズニー・ファストパス』の利用方法が、2019年7月10日から変更されました。
アトラクションに乗るのに、誰もがほぼ確実に使うサービスだと思うのですが、公式サイト等で告知は一切していません。そのため、実際に行ってみて初めて知ったという人も多いのではないかと思われます。
当日に戸惑わずにスムーズに利用できるよう、実際のファストパス取得から利用するまでの流れをお見せします。
また、“次のファストパスが取れるまでの時間”を決める発券ルールも細かく変更されています。計画を立てる際に重要な情報なので、こちらも併せて詳しく解説します。
- 発券機から発券されるものが変わった
- 利用するときはパークチケットを使用
- 次のファストパスが取れるまでの時間ルールも変更
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ディズニー・ファストパスの利用方法が、2019年7月10日から変更
ディズニーランドとディズニーシーでは、待ち時間が長くなる人気アトラクションに『ディズニー・ファストパス』というサービスが導入されています。
ほとんどの人が使ったことがあると思いますが、指定の時間内にアトラクションに行けば、スタンバイに並んでいるゲストより優先して案内してもらえるというサービスです。これにより人気アトラクションでも少ない待ち時間で乗ることができます。
現在、ディズニーランドで8つのアトラクション、ディズニーシーで9つのアトラクションが、ファストパスに対応しています。
TDSは7月23日オープンの《ソアリン:ファンタスティック・フライト》も対応するので、まもなく10になりますね。逆にTDLの《イッツ・ア・スモールワールド》は、2019年5月で対応が終了しました。
この『ディズニー・ファストパス』の利用方法が、2019年7月10日から変更されています。予告なく突然の変更だったので、現地で戸惑うゲストもいるようです。
発券機からはファストパス・リマインダーが発券される!
まず、アトラクションのファストパスを取るときは、これまでと同様に各アトラクションのファストパス発券機に、入園するのに使用したパークチケットの二次元コードを読み込ませます。
これは代表者が人数分のパークチケットを持って行って発券しても大丈夫です。これまでと変わりません。
ここまでは従来と同じですが、違うのはここから。パークチケットの二次元コードを読み込ませると出てくるものが変わりました。
これまでは“ファストパス・チケット”が発券され、アトラクションに乗るときはそのチケットを入口のキャストに渡すことで利用できました。
それが2019年7月10日から“ファストパス・リマインダー”と記載された用紙が発券されるようになりました。
“リマインダー”という名称からわかるように、これは“チケット”ではなく、いわゆる備忘録、メモ的なものになります。
従来の“ファストパス・チケット”では、アトラクションごとに違ったデザインがありましたが、この“ファストパス・リマインダー”はシンプルな紙面になっています。味気ないという声が多いですが、たしかに私もそう思います。
紙面には、①取得したファストパスを利用できる時間帯と、②他のアトラクションのファストパスが取れるようになる時間が記載されています。
紙面に記載されている情報は、従来とほぼ同じになっていますね。上記2点さえ把握しておけば問題ないでしょう。
アトラクションに入るときはパークチケットを読み込ませる!
では、実際にファストパスを利用してアトラクションに乗る場合、どのようになるかです。これまではファストパス・チケットをキャストに渡すことで、ファストパス・エントランスから入場できました。
それが、2019年7月10日からはパークチケットの二次元コードを読み込ませる方式に変更されました。
入口に“ファストパスの取得に使用したパークチケットまたはスマートフォンを読み取ります”という案内があるように、今度からはパークチケットを使用します。スマートフォンを、というのは、現在はスマホがチケット代わりになるサービスもあるからですね。
読み取る機械がこちらで、アトラクションごとにデザインが違います。これは《海底2万マイル》のもの。
ファストパスを取得するときと同じように、パークチケットの二次元コードを差し込み口から読み込ませます。これまで入口で利用時間を確認していたところ、そしてファストパスを回収していたところの2か所で読み込ませます。
このように、これからはファストパスを取得するときも、利用するときも、どちらもパークチケットを使用する形に変わりました。“ファストパス・リマインダー”はメモのようなものなので、捨ててしまっても問題ありません。
まだこのシステムが浸透していない(一切告知もされていない)ので、ファストパス・エントランスで人が詰まることが多くなっています。これまでは紙を見せるor渡すだけだったのが、ひとりずつパークチケットを読み込ませないといけなくなりましたし、余計にひとりあたりの時間がかかるようになって、詰まりやすくなりました。
また、スマートフォンをパークチケット代わりに使う場合は、バッテリーに十分注意しないと、ファストパスが取れない+利用できないということになります。十分注意しましょう。
ファストパスを取るときも、使うときも、パークチケットの二次元コードを読み込ませるようになった!
発券ルールも変更!他のアトラクションの場合
ここまで説明したファストパスの利用方法については、多くの人が話題にしていますが、ここからの発券ルールの変更は、あまり話題になっていません。
“次にファストパスが取れる時間”は、2時間後だと思っている人が多いようですが、決してそういうわけではなく、発券ルールがあります。これまでのルールを振り返りながら、新ルールも解説していきます。
まずは、一度ファストパスを取った次に、他のアトラクションのファストパスを取得する場合です。
正直、“ファストパス・リマインダー”には次に取れる時間が表示されているので、それを見れば済む話ではあるんですが、ここから先のことを知っておくと効率的にファストパスを取れたり、役立つこともあります!
次に発券できるのは、2時間後か利用開始時間の早いほう!
他のアトラクションのファストパスを取れるようになる時間は、次のルールによって決まります。
Aファストパスの利用開始時間※
B取得した時間から2時間後
のうち、早いほうの時間。※最短で30分後
上記のルールによって決まるので、必ずしも2時間後になるわけではありません。これだけではわかりにくいので、例を出してみてみましょう。
例1)《ビッグサンダー・マウンテン》のファストパスを10:00に取得したら、利用時間帯が13:30~14:30だった。
A利用開始時間13:30
B取得10:00の2時間後=12:00
のうち、早いほうの時間になるので、他のアトラクションのファストパスを取れるのはB12:00。
例2)《ビッグサンダー・マウンテン》のファストパスを10:00に取得したら、利用時間帯が11:00~12:00だった。
A利用開始時間11:00
B取得10:00の2時間後=12:00
のうち、早いほうの時間になるので、他のアトラクションのファストパスを取れるのはA11:00。
例をみるとよくわかると思いますが、このようなルールで次のファストパスが取れる時間が決まっています。これは従来からほぼ変更されていません。
最短で30分後→5分後の時間が発券されるように!
基本的な発券ルールは変わっていないのですが、細かな変更があります。それはファストパスの最短利用時間が変更されたことです。
わかりにくいかもしれませんが、ファストパスは取得する人が多いと、どんどん時間が進みますよね?ディズニーシーの《トイ・ストーリー・マニア!》のような超人気アトラクは、開園1時間で発券終了になることも珍しくありません。
それに対して、ファストパスを発券する人があまりいないアトラクションは、当然時間が進みません。そこで、現在時刻の30分後が利用開始時間になるように(最短利用時間)、自動的にファストパスの時間が進められていたのが、従来の仕組みです。
下の表では、9時、9時30分、10時、10時30分に、それぞれどのような利用時間帯のファストパスを発券するかの例です。
人気が低いアトラクションは、9時なら9:30~、10時なら10:30~と、その時間の30分後のファストパスが発券されています。
例えば、ディズニーランドの《スター・ツアーズ…》、ディズニーシーの《マジックランプシアター》や《海底2万マイル》などがそうですね。開園して1発目にこれらのアトラクションのファストパスを取る人はほとんどいません。
そんなアトラクションでも、他のアトラクションのファストパスが無くなる午後になると、次第に発券する人が増えて時間が進むので、それまでファストパスを発券しておくための措置ですね。もちろんガラガラに空いている日なんかは最初から発券しなかったり、途中で発券をやめることもありますが。
このように、これまでは常に現在時刻の30分後の時間帯のファストパスを発券=どんなに空いていても最短で利用できるのは30分後だったわけです。これが、現在時刻の5分後に変更されました。
なんと、発券してすぐ5分後にはファストパスが利用できるようになりました!これまでだと30分という中途半端な時間を過ごさないといけませんでしたが、これならもうほぼ取ったと同時に使えるようなもんですね(笑)
ただし、このシステム変更により、ファストパスの発券ルールにもひとつ制約がつきました。それが先ほどの発券ルールAの※です。
Aファストパスの利用開始時間※
B取得した時間から2時間後
のうち、早いほうの時間。※最短で30分後
これまでは最短が30分後だったので、とくに注は必要なかったのですが、今度からは最短で5分後になったので、30分後という制約がつくようになりました。5分後だったら次から次へとファストパス取れてしまいますからね(笑)
次のファストパスが取得できる時間が分単位に!
もうひとつの細かな変更点が、次のファストパスが取得できる時間が、分単位になったことです。先ほどの“ファストパス・リマインダー”の②の部分を見てください。
このファストパスは11:03に発券し、利用時間は11:05 – 12:05です(利用時間は5分単位で進むので)。そのため、発券ルールのA※最短で30分後が適用されて、次のファストパスが取得できるのは11:33になっています。
これが、従来は5分単位でしたが、現在は1分単位で計算されるようになっています。だからどうしたと言われるような細かな違いですが、そういうふうになったということだけでも知っておいてください(笑)
同一アトラクションの場合は、発券ルールが一新
さて、ここまでは“他のアトラクションのファストパスを取る場合”の話をしてきました。ここからは“同じアトラクションのファストパスを取る場合”です。
《ビッグサンダー・マウンテン》のファストパスを取ったけど、大好きで何回でも乗りたいから次も《ビッグサンダー・マウンテン》のファストパスを取る!というような場合ですね。
これまでは利用開始時間になったら次のファストパスが取れるようになっていました。
それが7月10日からは“ファストパス・リマインダー”の裏面に注意書きがあり、“記載された利用時間内にファストパスを使用するまで、同一アトラクションのファストパスは取得できません”と書かれています。これがちょっとわかりにくいんですよね。
「ファストパスを使用するまで」は、2つの意味がある
これには2つの意味があって、文字通り①ファストパスを利用した後、または②利用終了時間を過ぎた後、になります。
つまり、使った場合はその後に取得できて、もし使わなかった場合は利用終了時間を過ぎた後に取得できます。使わなかったら永久に同一アトラクションのファストパスが取れなくなるという罰があるわけではありません(笑)
例1)利用時間11:00~12:00のファストパスを、11:30に使った。
→11:30以降に同一アトラクションのファストパスを発券できる。
例2)利用時間11:00~12:00のファストパスを使わなかった。
→12:00以降に同一アトラクションのファストパスを発券できる。
もし取得したファストパスを使わない場合(ショーの時間とかぶったなど)、キャストさんに言えばファストパスをキャンセルして新たに取り直すことができます。あまり使わない知識かもしれませんが、知っておくと役に立つことがあるかもしれません。
7月17日から、スマホでパーク内どこからでもファストパスが取れる!
長々と説明しましたが、7月10日からファストパスの利用方法がこのように変わりました。おそらく今回の変更は今年の夏からサービス開始を予定しているスマートフォンでのファストパス取得に向けてのものでしょう。
【07.17追記】公式アプリを利用して、スマートフォンでパーク内どこからでもファストパスを取得できるサービスが、7月23日からスタートすることになりました。そして、正式スタート前の7月17日から試験運用が行われていて、実際にスマートフォンでファストパスが取得できます。今後は必須の機能になるので、解説記事をご覧ください。
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クロロさん、いつもためになる情報を有難うございます。
アプリファストパスは便利だと感動しました。私も2パーク年パスなのですが、
7/31に、シーで「他のアトラクションファストパスは12:55以降に発券できます。」表示。
ランドに移動し、アプリでファストパス発券しようとしたら「12:55まで発券できません。」表示が。
今まではシーとランド、別ではなかったですか?
私、びっくりしてアプリで年パス再スキャンしました、「スキャン済みです。」表示。
シーでのファストパス発券がランドにも影響するとは酷いなと思ったんです。
どう思いますか?
みかさん、コメントありがとうございました!
返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。
今回のシステム変更で、ファストパスは両パークでデータを共有するようになりました。
おっしゃるように、以前はランドとシー別々の扱いだったので、例えばトイマニを取ってすぐ移動してランドで何かファストパスを取るということもできたのですが、今はできなくなっています。
私は今まで両パークを行き来して近い時間のファストパスを取るということがなかったので、実はそんなに重要視していませんでした。
今までこういう利用の仕方をしていた人にとっては、改悪になりますよね。
今まで考えたことがなかったのですが、冷静に考えてみればランドとシーで別々のチケット(ワンデー2枚、年間単パス2枚)を持っている場合と1枚のチケットで両方のパークに入れる場合では、扱いを異なるようにするのが適切なんじゃないかと思いました。
おそらくそのような考えで、今回システム変更あったのではないかと思います。