この記事では東京ディズニーシー《ソアリン:ファンタスティック・フライト》のオープン初日の様子と、実際に乗った感想をレポートしています。
待ち時間やファストパスについて知りたい方は、オープン日から1ヶ月間すべての日の待ち時間とファストパス発券状況を分析した下記の記事をご覧ください。
ついにディズニーシーの新アトラクション《ソアリン:ファンタスティック・フライト》がオープンしました!初日は5時間を超える待ち時間を叩き出し、久しぶりの大型アトラクションのオープンにふさわしい日となりました。
海外のディズニーパークで人気のソアリン。昔から東京にも来るのでは?という噂はありましたが、ようやく東京のパークにもやってきました。
そのソアリンは、20日と21日にテスト運営が実施され、一般ゲストも体験することができました。そのときの様子や、オープン日となった7月23日の待ち時間・ファストパス発券状況などの混み具合をレポートします。
なお、アトラクションのネタバレを見たくないけど、どのくらいの混雑か、そして乗るためのアドバイスなどだけを知りたいという方は、目次から待ち時間のところだけを選んでご覧ください。
見たい場所へ
東京ディズニーシー 新アトラクション《ソアリン:ファンタスティック・フライト》2019年7月23日グランドオープン
《ソアリン:ファンタスティック・フライト》が、ディズニーシーへ導入されることが発表されたのは2016年4月でした。それから3年がたって、ついにオープン日をむかえました。
前日の7月22日はテスト運営も実施せず、アトラクションは静かな光景でしたが、こんな無人の光景が見られたのも昨日が最後だったかもしれませんね(笑)
場所はハーバーの右手側、トイマニとは逆方向
新アトラクションのソアリンがあるのは、メディテレーニアンハーバーの右手側のある小高い丘になります。
ディズニーシーではこれまで開園直後の人の流れが、《トイ・ストーリー・マニア!》のあるアメリカンウォーターフロントに集中していましたが、ソアリンがあるのはそれとは逆方向です。開園直後の人の流れも分散しそうですね。
“空を飛ぶこと”をテーマにした博物館、ファンタスティック・フライト・ミュージアム
《ソアリン:ファンタスティック・フライト》の舞台となるのは、ファンタスティック・フライト・ミュージアムという場所です。“空を飛ぶ”という人類の夢をテーマにした博物館で、外観も博物館らしいものになっています。
なお、ここから先の写真のキューライン(並ぶところ)は、スタンバイでのみ通る場所になります。ファストパスだとルートが違うためほとんどの場所は通らず、最後の常設展のところだけ通ることになるので、注意しましょう。
さて、この博物館では飛行の研究に情熱を注いだ女性“カメリア・ファルコ”の生誕100周年特別展を開催しています。このアトラクションのカギを握る人物ですね!
ハヤブサの“アレッタ”も、後ほど重要な役割を演じてくれます。
スタンバイのキューライン奥側は、このようになっていますが、きっとここは長い時間をかけて緑のアーチになるんでしょうね。ここが緑のアーチになったらすごく綺麗そうです!
そして、ここは両サイドに座れるところがあるのもありがたい!ソアリンは新菱冷熱工業という企業がスポンサーになっていますが、そのせいなのかキューラインのあちこちに送風設備があります!暑い日はかなりありがたい設備でした!
博物館周辺のキューラインを進むと、なんと下に降りて博物館の館内に進みます!てっきり入口正面に見える扉から入るものだと思っていたのでびっくりです(笑)
ここからは飛行博物館らしいものが目に付くようになります。隠れミッキーもいくつか見つけたので、みなさんも探してみてください!
ロビーには博物館の歴史が展示!
これでいよいよ建物内に入ります!最初の部屋はロビーになっていて、このファンタスティック・フライト・ミュージアムの歴史にまつわるものが展示されています。
こちらはオープニングセレモニーの様子やテープカットのテープ。
ファンタスティック・フライト・ミュージアムの外観図面や内部の見取り図もあります。
起工式からの様子、各国からの来訪者がきたときのファンタスティック・フライト・ミュージアムも描かれています。
レセプションにもいろいろな品が。
この時計はオープン日にちなんだ7時23分をさしています。
このファンタスティック・フライト・ミュージアムという博物館は、“カメリア・ファルコ”の父親である“チェッリーノ・ファルコ”が初代館長です。
そのチェッリーノ・ファルコが、博物館を建てるためにザンビーニ兄弟(あのレストランのザンビーニ)から土地を譲り受けたという書面もインフォメーションには飾られています。
その後、2代目の館長となったのが、娘のカメリア・ファルコです。こういった経緯から、ロビーにはファルコ家の紋章が飾られています。
カメリア・ファルコは探検家・冒険家学会“S.E.A.”(Society of Explorers and Adventurers)の初めての女性会員。
S.E.A.は新しい知識を探求し続ける人々が集う学会で、その本拠地がプロメテウス火山のふもとにある要塞《フォートレス・エクスプロレーション》にあります。レオナルドチャレンジに参加したことがある方は、よくご存知かと思います。
S.E.A.は、カメリア・ファルコが亡くなった後、彼女の意志を次いで、この博物館を運営しているので、ロビーにはS.E.A.の紋章もあります。
常設展には、日本をイメージした展示も
ロビーの奥に進むと、常設展のフロアになります。ここは天井も高くて、事前に公開されていた場所でもあったので、“うわ~!ここに来た!!”っていうかんじがしました(笑)ファストパスで乗る場合は、ここの部屋だけ通ります。
ここには上部に、世界の人々の飛行へのイマジネーションや夢が描かれた8枚の壁画があって、中には日本をイメージしたものもありました!
中央のオベリスクにはS.E.A.の4つの紋章もありましたね。
そして、歴史、生物学、考古学、技術といった分野ごとの展示もあります。そのすべてが“飛行”に関するもので、じっくり見ていくとなかなか面白いです(笑)
常設展を抜けると、いよいよカメリア・ファルコの生誕100周年特別展です!
カメリア・ファルコの特別展では、不思議な体験をするプレショーが!
ここから先は撮影禁止なので、写真はありません。カメリア・ファルコの生誕100周年特別展では、彼女の研究資料やスケッチなどが展示されています。
ここでプレショーが行われるのですが、事前に明らかになっていた“カメリアのスピリットとの不思議な出会い”とはここでの出来事ですね!これはあまり詳しく説明しても意味がなさそうですし、実際に見たときの感動がすごいと思うので、ここでは何も言わないでおきます(笑)
ドリーム・フライヤーで空の旅へ!
プレショーが終わると、ゲストは3つの部屋に別れて案内されます。これからいよいよカメリアが仲間とともに開発した“ドリームフライヤー”に乗り込みます。
ドリームフライヤーは3つのブロック×3列の全9カ所乗り場があって、部屋はそれぞれ左、真ん中、右と乗り場に合わせて別れています。各部屋に①②③と番号あって、①なら1列目という形になっています。
事前に公開されていた内部動画の一番最後に、実際にドリームフライヤーに乗り込む様子が出てきます。
荷物は座席の下、大きいものは一番前、スクリーンの手前にある柵のところに置くようになっています。座ってベルトを装着していざフライトへ!となるんですが、このあたりは待機部屋で映像を使った説明があって親切です。この映像もなかなか仕掛けが面白い!
やっぱりこの乗り場に入った瞬間の感動はなかなかでした!私はフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドでソアリンに乗りましたが、フロリダのやつはディズニーシーみたいなストーリーなんてほぼ無かったし、乗り場は無機質な機械感が溢れるフロアになっていました(笑)
それに対して、ディズニーシーのソアリンの乗り場は、夜に博物館の屋上から飛び立つという雰囲気で作られていて、ここに入ったときからワクワク感がハンパないです!
飛び出す瞬間の感動!“空を飛ぶ”という夢が叶う、凄まじい没入感!
そして、いざフライトへ!ソアリンはフライトシミュレータータイプのアトラクションで、座席に座りながらふわっと浮き上がり、正面の映像を見ながら浮遊感を味わうアトラクションになっています。
ファンタジーというよりはリアル、実際にある風景を飛ぶ感覚で、映像には世界各地の名所が映し出されます。マッターホルン、北極、ピラミッド、万里の長城、誰でも知っている名所を、風と香りを感じながらフライトします。
最初の博物館から飛び立つ瞬間は、きっと“うわぁ~!”と感動の声を上げることでしょう(笑)表現が難しいのですが、ソアリンって本当に“空を飛んでいる”感覚なんですよ!飛び立って空を飛んだとき、ちょっと涙出ました。
“空を飛ぶ”という人類の夢をテーマにした博物館がソアリンの舞台で、カメリアもその夢について語ってくれますが、まさにその夢が叶う瞬間。彼女が空を飛ぶことになぜ情熱を注ぐ続けたのが、このときわかる。それがまた感動するポイントですね。
先ほどフロリダで体験したと話しましたが、映像は基本的に同じでした。ただ、映像の綺麗さ・鮮明さ、なにより迫力が全然違います!映像を見ているっていう感覚があまり無いんです!気持ちよく空を飛んでいる感覚がして、凄まじい没入感です!
そして、クライマックスにやってくるのが、ディズニーシーのオリジナルシーン!皆さんもう大体予想はついているとは思いますが、東京の夜景からのディズニーシーでした(笑)やっぱり自分の国を飛べるのは嬉しいですね。
ソアリンは酔いにくいアトラクション
ここまで聞くと“めっちゃ酔いそう”って思う人が多いと思うんですが、ソアリンに関してはそれほど酔いやすいアトラクションではないと思います。
映像を見ながら動く系のアトラクションは、TDLの《スター・ツアーズ…》やTDSの《ニモ&フレンズ・シーライダー》がありますが、それらに比べたら動きははるかにゆったりです!
私も絶叫系は大丈夫なんですが、映像を見ながら動く系はあんまり得意ではなくて、上の2つのアトラクもちょっと気持ち悪くなります。でも、ソアリンはまったくそういう感覚がなくて、本当に気持ちよく空を飛べると思います!
心配な人も、まず一度は乗ってみることをオススメします!
オープン初日は、5時間超えの待ち時間に!
このソアリンですが、オープン初日となった7月23日はすさまじい混み具合でした。
まず、ディズニーホテル宿泊者は開園時間の15分前から入園できる“ハッピー15エントリー”という宿泊特典があるのですが、この日はその段階でもう240分待ちとなりました。つまり、一般ゲートの先頭にいて直行しても、4時間待つということになります。
そこから待ち時間が伸びて、最大で350分待ちを記録しました。6時間に迫る待ち時間です。
スタンバイの列は《海底2万マイル》方面へ
開園直後のスタンバイの列の作り方がなかなか複雑で、まずはソアリンの入口からミステリアスアイランド方面へ向かって列が延びていきます(①)。これがちょうど洞窟に入ったところで締め切られ、今度はスロープ側にもうひとつ列が作られてそちらに案内されます(②)。
最終的には①の列が縮んでいって、②の先頭のところに達したら、ひとつの列になるという形ですね。
こちらがその①の最後尾です。
こちらが新たに作られるスロープ側への列(②)への案内の様子。
②の列は最終的に《海底2万マイル》の前あたりまでいって、ファストパス発券所の中も列として使われていました。
午後になると列も落ち着いて、260分待ちでも最後尾はザンビ横の階段を少し過ぎたあたりでしたね。
7月23日のソアリン待ち時間
今日はお昼過ぎまで300分オーバーの待ち時間でしたが、16時頃に160分台まで落ち着きました。その後、夏5パスポートの人が入園してくる17時以降に再び待ち時間が増加し、20時頃には案内終了となりました。
ソアリンのファストパスは瞬殺!1時間以上の開園待ちを推奨
みなさん気になるのは少ない待ち時間で乗れる“ファストパスが取れるかどうか”だと思います。これはちょっとこの先どうなるのかわからないくらい、今日はまさに瞬殺でした。
ファストパスに関しては、まず知ってもらいたいことがひとつあって、それが前提になります。この次の見出し部分は必ず読むことをオススメします。
スマホアプリでファストパスが取得できるようになっています
2019年7月17日からディズニーランドとディズニーシーでは、スマートフォンの公式アプリを使ってファストパスを取得できるサービスがスタートしました。
これが本当に便利で、もう入園ゲートさえ通ってしまえば、その瞬間からアプリでファストパスが取れます。これまでディズニーシーでは《トイ・ストーリー・マニア!》のファストパスを取るのに20分とかかかっていたと思うんですが、それが1分で取り終わります。
まだはじまって1週間ほどしか経っていませんが、スマホアプリでのファストパス取得がはじまったことで以下のような傾向が出てくるようになりました。
- 全体的にFP発券の進みが早くなった
- 超人気アトラクは今まで以上に早く終了
- FP人気が低いアトラクでも常時発券
- 次のFPが取れるようになる人が多い開園2時間後・4時間後にFPの発券が一気に進む
ソアリンに関係するのは2つめの項目で、《トイ・ストーリー・マニア!》のような超人気アトラクションが、あっという間に発券終了になるようになりました。これまでは開園30分以上はもっていましたが、開園30分もたずに終了しています。
ソアリンも同様で、みんな入園と同時にスマホで取ってしまうので、一瞬でファストパスが無くなるという状況が、今後しばらくは続くと思われます。
スマホアプリでのFP取得は、最新版のアプリとディズニーアカウントが必要なので、事前に必ず準備しておきましょう。記事中では取り方や使い方も詳しく説明しているので、一度目を通しておくと実際の使い方がイメージできると思います。
LINK:スマホアプリでディズニー・ファストパス取得!実際の取り方・使い方レポ!
開園待ちは必須!ディズニーホテルに泊まるという選択肢も
さて、ソアリンのファストパスですが、オープン初日となった今日は、ディズニーホテル宿泊者が開園15分前に入園できる“ハッピー15エントリー”の段階で14時台まで発券が進みました。
そして、開園10分以内にファストパスは発券終了となっています。まさに瞬殺と言えるくらい早いです。
今日はこの時期にしては珍しく、8時開園ではなく9時開園だったため、開園時間にはかなりに人が開園待ちをしていたこと、オープン初日でソアリン目当ての人がとくに多かったこと、という特殊事情があったとはいえ、今後も同様の人気がしばらくは続くことが予想されます。
開園10分以内にファストパスを取るには、1時間以上前から開園待ちをしなければいけません。休日などの混雑日はもっと早くから待たないと不安なくらいですね。
ソアリンに乗るにはかなり厳しい状況になっていて、確実に乗るならディズニーホテルに泊まって15分前入園を使ってもいいくらいです。
これからソアリンに乗りに行く人は、朝早くから開園待ちをしてファストパスを取るか、3時間近い待ち時間を待つというどちらかを選ばなくてはならないかもしれません。ソアリン目当てで行くなら、気合を入れて開園待ちをすることをオススメします。
当サイト運営者
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ソアリンopenしましたね!!
乗り物酔いしやすいほうですが、ストームライダーがOKだったので乗れるかな?!と思ってます(笑)今から楽しみです♪
ファストパスも厳しそうですね…
11月はディズニーホテルなので何とか行けそうですが、10月の日帰りが厳しそうです…
また、これからのソアリンのファストパスや待ち時間の情報
お待ちしてます!!
梅雨も明けてきて、今年も暑くなるとのことなので、クロロさんも体調に気をつけて過ごして下さいね。
こりすさん、コメントありがとうございました!
ソアリンの動きはとてもゆったりなので、ストームライダーに乗れれば全然OKだと思います!
これは絶対の自信があるので、信用してください←
ただ、かなり高所を飛んでいるという感覚があるので、高所恐怖症だったら恐いかもしれません…!
まだ1週間たっていませんが、ファストパスは開園15分以内には無くなっている印象ですね。
日中の時間帯のファストパスを取るにはホテルアーリーか開園時間の2~3時間くらい前から開園待ちをしないと厳しいかもしれません。
まあ、このあたりは1週間の待ち時間データを取ってから記事にするので、そこでまた検討してみてください!
お気遣いありがとうございます!
先週ちょっと風邪をひきかけましたが、薬を飲んで22時には寝たら悪化せずに済んだのでよかったです(笑)
またそんなことにならないよう気を付けますね!
初日レポありがとうございます。
いよいよ大規模開発の第一歩がスタートと言った感じですね。
しばらくはお祭り気分ですね。
久しぶりのファストパス対応の大型アトラクションですもんね!
ファストパスの新システムもスタートして、パークの楽しみ方が大きく変わった気がします。
大規模開発も、ランドのほうはもう来年の今頃にはオープンしているでしょうし、そう思うとちょっと不思議な感覚もしますね(笑)
いつも、ブログ&混雑予想、楽しみに見ています。
4日に、ソアリン行ってきました!
感動の一言ですね。
今回は、ホテル宿泊のため、ザンビ前で最前列中央のショーの場所取りをし、その場でアプリでファストパスを取りました。楽になりましたね。
ソアリンは、Cの部屋の2番で、一番右端の席でしたが、全く問題ありませんでした。
フライト後は、場内から自然に拍手が起こり、みんなで、感動を共有することができました。
時間的に、ファストパスはトイマニかソアリンのどちらかしか取れないので悩むところですね。
またシーの楽しみが増えて、嬉しいですけどね。
かなママさん、こちらにもコメントありがとうございます!
ソアリンのファストパスはかなり早くから無くなってしまうので、ホテル泊は正解でしたね!
プレショーでもフライト後も拍手があって、今は初見の感動をすごく味わえますよね(笑)
まだ全ての座席を体験したわけではありませんが、Cの1番でもそんなに気になりませんでしたし、どこで見ても楽しめるようにしっかり計算されていそうですよね。
今はトイマニとソアリン両方乗るのは至難の業になっていますね(笑)
やはり最終的にはまたトイマニがNo.1になって、ソアリンの人気は落ち着くのかなと予想していています。