東京ディズニーランド 東京ディズニーシー
2017年度入園者数
4月に入り2018年度がスタートしましたが、2017年度の両パーク合計の入園者数が発表されました。
2017年度(2017年4月~2018年3月)の入園者数は3010万人となり、5年連続で3000万人を突破しました。
入園者数が多かった順に並べると以下のようになっていて、過去4番目の多さになります。
2014年度:3137.7万人
2013年度:3129.8万人
2015年度:3019.1万人
2017年度:3010.0万人
2016年度:3000.4万人
要因はTDSパイレーツとTDLクリスマス?
過去4番目の多さとなった2017年度ですが、たしかに年間を通じてやや混雑していたかなという印象はありますね。
2014年と2013年が、もうそれはそれはものすごく混んでいたので、その年と比べるとまだマシです。
2017年度は予想を上回る入園者数となりましたが、その要因を以下のように記載しています。
2017年度は、東京ディズニーシーの新アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」や夏のスペシャルイベント「ディズニー・パイレーツ・サマー」、東京ディズニーランドの新キャッスルプロジェクション「ディズニー・ギフト・オブ・クリスマス」などが好評を博しました。
以上のことから、通期の入園者数は順調に推移し、期初予想を上回る結果となりました。
まずは新アトラクションの《ニモ&フレンズ・シーライダー》。
パークでは毎年のように新施設がオープンしていますが、このシーライダーは5月にオープンしたのが大きかったですね。
1年の中でも、5月から7月前半にかけてはパークが比較的空いている時期なので、この時期に入園者数が増えたのがひとつの要因となっています。
そして、ディズニーシーではさらにそのあとに開催された夏のイベント『ディズニー・パイレーツ・サマー』が大きかったですね!
これはたしかに混んでました!!ここ最近のイベントの中では一番盛り上がったイベントなのではないでしょうか?
ファンの間では2012~2013の《爽涼鼓舞》でしょ!っていう声があるのはもちろんわかっているんですが、ここではそうではなくいつもと違った層のゲストを取り込んで盛り上がりましたね。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のシリーズ最新作が公開されていたこともありますが、パークにいるゲストの層がいつも全然違いました。
ショーの鑑賞エリアに、いわゆる年間パスポートを持っているようなファンだけでなく、若い人や男性が多かったのがすごく印象的でした。パーク自体もかなり混んでいましたしね。
新アトラクションでファミリー層を取り込んで、さらにパイレーツイベントで集客できたのは入園者数に大きく影響したと思います。
最後に挙げられていたのはディズニーランドのクリスマスイベント期間中に公演されたキャッスルプロジェクション《ディズニー・ギフト・オブ・クリスマス》ですね!
下の表は2017年度の入園制限がかかった日です。2016年度より多く入園制限がかかっていて、クリスマス期間はディズニーランドの単独制限もありました。
このショーはイベント初日にネットでライブ配信もされましたので、その効果もあったのではないでしょうか?
ほかにも1~3月はディズニーシーで新イベントの『ピクサー・プレイタイム』がありましたが、こちらは要因には挙げられていませんね。
ファミリー層が例年より多くて混んでいると感じましたが、そこまで影響は大きくなかったのでしょうか?
同時期のディズニーランドのアナ雪イベントは、さすがに4年目ということもあってブームも終わり、少し空いていた印象があります。
心配なのは混雑による顧客満足度低下
2017年度の入園数は過去4番目、5年連続で3000万人を突破したという結果になりました。
このような好調な数字に対して、最近よく言われているのが顧客満足度の低下ですね。
年間パスポートを持っている人からしても、最近のパークは明らかにキャパオーバーだと感じることが多いと思います。
アトラクションの混み具合は以前とそれほど変わっていませんが、キャスト不足とそれに伴うレストランの混雑があまりにもひどい状況です。
レストランは平日でも主要なところは30分待ちを超えることがよくありますし、土日はキャスト不足でレジが全部稼働していることもほとんどないので、一番不満が溜まるところではないでしょうか?
それに加えてディズニーランドでは、2020年の東京オリンピックを目指して、新エリアの開発、エントランスリニューアルのため半分を工事するなど、以前より狭いパークになっています。
そのような状況下で、4月15日からはじまる『東京ディズニーリゾート35周年“Happiest Celebration!”』。
周年イベントで混雑することは間違いないと思いますが、特にディズニーランドでは7月10日からはじまるキャッスルプロジェクションのバージョンアップ版《Celebrate! Tokyo Disneyland》が人気になりそうですね。
2014年(過去最高の入園者数)に《ワンス・アポン・ア・タイム》で異常な混雑となったことからわかるように、夜のシンデレラ城のプロジェクションマッピングのショーというのは多くのゲストに高い人気があります。
入園者数は増えても、この混雑による顧客満足度の低下が、今後長い目で見て影響が出ないか心配です。
特にキャスト不足は深刻で、いくらパークを拡張してもキャストを確保できていない現状を変えていかなければ意味がないと思います。
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