東京ディズニーランドと東京ディズニーシーに、開園時間の15分前から入園できるディズニーホテルの宿泊特典『ハッピー15エントリー』。その対象パークが、2020年6月1日から変更されることになりました。
- ミラコスタ:チェックイン日にTDSで利用できなくなる
- セレブレーションホテル:TDSで利用できなくなる、TDLのみ
これは大きな変更です。いわゆる直営ホテルになるディズニーホテルは、基本的にどこも料金がかなり高いです。
その中で、圧倒的に安くて気軽に泊まれた『東京ディズニーセレブレーションホテル』で、15分前入園が東京ディズニーランドにしかできなくなるのはかなりの衝撃。
『ハッピー15エントリー』の内容・特徴とともに、今回の大きな変更点を解説します。2020年6月1日以降にディズニーホテルに泊まる場合、どのホテルにするかの決め手にもなる情報です。
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東京ディズニーランド・東京ディズニーシーに、開園時間の15分前から入園できる宿泊特典『ハッピー15エントリー』
©Disney 「ハッピー15エントリー」!|ディズニーホテル
『ハッピー15エントリー』というのは、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーに、通常開園時間の15分前から入園できるサービスです。
『ハッピー15エントリー』は、ディズニーホテルの宿泊特典
この『ハッピー15エントリー』は、ディズニーホテルの宿泊者だけが利用できる特典になります。
東京ディズニーランド・東京ディズニーシー周辺には様々なホテルがありますが、その中でも特典が充実している、いわゆる直営ホテルが『ディズニーホテル』と呼ばれる4つのホテルです。
- ディズニーアンバサダーホテル
- 東京ディズニーランド
- 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
- 東京ディズニーセレブレーションホテル
現在は4つのディズニーホテルがありますが、2021年度に『トイ・ストーリー』をテーマにした新ホテルが、2022年度には東京ディズニーシーの新エリアに併設のホテルがオープンします。
バリュータイプのセレブホテルは、料金が安くてかなりお得
この4つのディズニーホテルの中でも『東京ディズニーセレブレーションホテル』は、2016年にオープンしたもっとも新しいディズニーホテル(とはいえ、元々あった違うホテルを改装しただけなので、建物自体は新しいわけではない)です。
他の3つのディズニーホテルは、客室料金がかなり高めで、ガラッガラの時期の平日でやっと1室3万くらい、連休中日だと一番安い部屋でも6~7万くらいします。
それが、セレブレーションホテルは1室2~3万円台で泊まれちゃうので、かなり安い!他のディズニーホテルとは違うバリュータイプという分類になので、パークから離れていたり、サービスも簡易だったりします。
でも、宿泊特典を利用するならかなりお得。とくに、朝から晩までパークで遊んでホテルの滞在時間自体は少ない、でも15分前入園はしたい!っていうときは、超使えるホテルです。
『ハッピー15エントリー』で入園できるパークが変更に
通常開園の15分前に入園できる『ハッピー15エントリー』は、ホテルによって入れるパークが違います。
とは言っても、これまでは基本的にどのホテルに泊まっても、必ずどちらかのパークで使えるようになっていました。
その“当たり前”だったどちらのパークにも入れるというのが、2020年6月1日から変更になります。
東京ディズニーシー・ホテルミラコスタと東京ディズニーセレブレーションホテルで変更
先ほど説明した4つあるディズニーホテルのうち、変更されるのは『東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ』と『東京ディズニーセレブレーションホテル』です。
変更前と変更後の比較はこのようになっています。変更される箇所は、赤字の箇所。
2020年5月31日までの対象パーク
ミラコスタ | セレブホテル | |
---|---|---|
チェック イン日 |
TDS | × |
滞在2日目 以降 |
TDL または TDS |
TDL または TDS |
2020年6月1日からの対象パーク
ミラコスタ | セレブレホテル | |
---|---|---|
チェック イン日 |
× | × |
滞在2日目 以降 |
TDL または TDS |
TDL |
変更点をまとめると、以下のようになります。
- ミラコスタ:チェックイン日にTDSで利用できなくなる
- セレブレーションホテル:TDSで利用できなくなる、TDLのみ
ミラコスタはチェックイン日に東京ディズニーシーで『ハッピー15エントリー』が使えなくなる
『ハッピー15エントリー』は、基本的にチェックイン日を除く、滞在日に利用可能な特典です。
例:1泊の場合、チェックイン日は利用不可、翌日に東京ディズニーランドor東京ディズニーシーで15分前入園
例:2泊の場合、チェックイン日は利用不可、2日目と3日目に東京ディズニーランドor東京ディズニーシーで15分前入園
それが、『ディズニーアンバサダーホテル』と『東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ』は、チェックイン日に東京ディズニーシーで利用することができます。
例:1泊の場合、チェックイン日に東京ディズニーシー、翌日に東京ディズニーランドor東京ディズニーシーで15分前入園
この“チェックイン日にも東京ディズニーシーで15分前入園できる”というのが、ミラコスタの魅力の1つでもあったのですが、これが2020年6月1日から使えなくなります。
2日目以降に、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーどちらかで15分前入園できるだけとなってしまいます。
セレブレーションホテルは、東京ディズニーランドのみに
『東京ディズニーセレブレーションホテル』は、チェックイン日を除く2日目以降に『ハッピー15エントリー』が使えました。
例:2泊の場合、チェックイン日は利用不可、2日目と3日目に東京ディズニーランドor東京ディズニーシーで15分前入園
それが、なんと東京ディズニーシーでは使えなくなります。2020年6月1日以降は、東京ディズニーランドでしか使えません。
セレブレーションホテルは、他のディズニーホテルと比べて圧倒的に料金が安いので、この特典をフル活用するにはもってこいだったのですが、東京ディズニーシーで使えなくなるのは痛い…。
東京ディズニーランドホテルとディズニーアンバサダーホテルは変更なし
4つのディズニーホテルのうち、『東京ディズニーランドホテル』と『ディズニーアンバサダーホテル』については、変更がありません。
ランドホテル | アンバサダー | |
---|---|---|
チェック イン日 |
× | TDS |
滞在2日目 以降 |
TDL または TDS |
TDL または TDS |
このように、『ディズニーアンバサダーホテル』だけはチェックイン日にも東京ディズニーシーに15分前入園できるという特典が維持されます。
人気すぎるミラコスタ対策?東京ディズニーシーの混雑対策?エントランス改修?
ここまで見てきたように、『ハッピー15エントリー』の対象パークが変わるというのは、かなり大きな変更だと思います。
どちらにも共通するのは、“東京ディズニーシーが対象パークからはずれた”ということですね。ミラコスタはチェックイン日で、セレブホテルは完全に利用できなくなります。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの『ハッピー15エントリー』格差問題
実は、現在『ハッピー15エントリー』は、東京ディズニーシーのほうで圧倒的に需要があります。
アトラクション格差
『ハッピー15エントリー』の時間帯は、利用できるアトラクションが制限されていて、その時間帯には以下のアトラクションしか乗ることができません(休止期間は他のアトラクに変更される)。
- バズ・ライトイヤーのアストロブラスター
- ソアリン:ファンタスティック・フライト
- トイ・ストーリー・マニア!
東京ディズニーランドのほうは、5番手人気くらいの《バズ・ライトイヤーのアストロブラスター》なのに対して、東京ディズニーシーは超人気の定番アトラク&新アトラクです。
ソアリンとトイマニは、突出した待ち時間になっている超人気アトラクなので、やっぱり15分前を使うならこっちということになりますよね。
ショー待ち格差
もうひとつがショー待ち格差です。
ディズニーランドはパレード、ディズニーシーはショーが、イベント期間ごとに公演されますが、ディズニーシーは鑑賞スペースが少ないため、この1年間はハーバーショーで抽選が実施されています。
やっぱりイベント期間限定のショーを見たい人は多いのですが、抽選にはずれたら遠目から見るしかありません。救済策として、初回公演は抽選はない場合がほとんどですが、当然ながら場所取り争いが熾烈です。
となると、ショーやパレード目当ての人にとっても、やっぱり『ハッピー15エントリー』を使うならディズニーシーが魅力的なわけです。“絶対ショーを見たい”、“良い場所で見たい”という人はディズニーシーを選びますよね。
2022年度には新テーマポートがオープン
そんなことから、最近は『ハッピー15エントリー』をディズニーシーで使う人が圧倒的に多いです。
2020年4月15日には東京ディズニーランドに新エリアがオープンして、『ハッピー15エントリー』の需要は一時的に高まりそうではありますが、2022年度には東京ディズニーシーに新テーマポートがオープンするので、結局今と変わらない状況になると思います。
新テーマポートに関しては、ディズニーシーの奥地になるため、併設される新ホテルだけが15分前入園の対象になるかもしれませんが(笑)
このようにディズニーシーは15分前入園で需要が高いことに加えて、もしかしたらエントランスの改修工事を行う可能性もありますよね。
ディズニーランドは既に半分がリニューアル完了、残り半分が来年4月に完了するので、次はディズニーシーではないかと言われています。そうなるとディズニーシーで15分前入園の人を捌くのは難しくなるため、今回ディズニーシーをはずした可能性もありそうです。
あとは、もっとも古いディズニーホテルで、両パークの中間地点にあってアクセス的に不利な点がある『ディズニーアンバサダーホテル』の価値を上げたいという意図もあるかもしれませんね。
このタイミングでの発表になったのは、バケーションパッケージの販売が6ヵ月前からになっているからだと思います。
泊りがけで東京ディズニーランド・東京ディズニーシーに行こうと思っているときや、たまには贅沢をしてディズニーホテルに泊まりたいというときは、今回の情報をしっかり頭に入れておきましょう。
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