東京ディズニーランド、東京ディズニーシーのパークチケット(パスポート)が、2020年4月1日から値上げされることが発表されました。
昨年10月には、消費税率が10%に変更されたため、1デーパスポートが100円など若干の料金改定を行ったディズニーランド・シーですが、今回は大きな値上げになっています。
- 1デーパスは700円値上げで8200円
- 2パーク年パスは約10万円に
- 小学生以下は料金据え置き
- 障がい者向けチケットを導入
おおまかにこのような特徴がある今回の値上げ。詳しいパークチケットの料金改定の内容や、値上げ後でも値上げ前の料金で入園する方法などを解説します。
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2020年4月1日からパークチケットが値上げに
新料金が適用されるのは、新年度となる2020年4月1日からになります。その内容は以下のようになっています。
1デーパス8200円、年パスは約10万円に
上の表から、主な券種(大人)の値上げ幅を抜き出してみるとこのようになります。
- 1デーパス
→8200円(+700円) - スターライトパス
→6000円(+500円) - アフター6パス
→4700円(+300円) - 2パーク年パス
→99000円(+8000円) - 1パーク年パス
→68000円(+6000円)
1デーパスは過去20年でもっとも大きな値上げに
1デーパスポートは大人が8,200円となり、8000円を超えました。2000年以降のパークチケットの推移をグラフにするとこのようになります。20年で3000円近くの値上がりになっていますね。
過去20年でもっとも大きな値上げ幅は500円だったので、今回は過去20年の中でもっとも大きな値上げ幅になります。
2015年と2016年は2年連続で500円値上がりしているので、このときは2年で1000円上がったと考えることもできますね。それと同じくらいの値上げ幅です。
夜間パスポートも割高感が増す印象に
土日祝日に15時から入園できるスターライトパスポートは6,000円、平日の18時から入園できるアフター6パスポートも4,700円に値上がりしています。
年間パスポート10万円時代がすぐそこに
2パーク年間パスポートは、99,000円になりました。
+8000円なので、1デーパスポート1回分の値上げです。99000円÷8200円=約12回行けば元が取れる計算になります。
東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシー、どちらかにしか入れない年間パスポート、いわゆる単パスは68,000円に。
単パスは最近、料金改定する度に割高感が強まって、完全に“年パス買うなら2パーク買え”という意図を感じます(笑)
小学生以下のチケット料金は据え置き
今回、新しい点として1つめに挙げられるのは、“小学生以下のチケット料金は据え置かれた”ことです。
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーでは3才以下は無料で入園できます。
4才以上になるとパークチケットの購入が必要となり、幼児・小学生(4~11才)は小人という券種に分類されます。
この小人の料金は、全券種で4月1日以降も据え置きとなっています。据え置きとした理由について、このように説明されています。
4歳から小学生のお子様がご利用いただける個人向けチケットの小人価格は据え置きます。東京ディズニーリゾート®は、あらゆる世代の人々が一緒になって楽しむことができる“ファミリー・エンターテイメント”を目指しており、幼少期からご家族でご来園いただくことで、素敵な思い出を創っていただきたいと考えています。
今回はただでさえ値上げ幅が大きく、ファミリー層から見ると1デーパスは大人で700円=両親だけでも1400円値上げなので、小人料金まで値上げとなると大きな負担になってしまいます。
この小人料金据え置きは、今までにはなかった試みと言えますね。
障がい者向けのチケットを導入
もうひとつの新しい点は、障がいのある方向けのチケットが導入されたことです。
これまで東京ディズニーランド、東京ディズニーシーでは、障がいのある方でもそれ以外の方と同様に楽しめる環境が用意されているということで、通常料金となっていたので、これは理念を変える大きな変更と言えますね。
券種は1デーパスポートのみですが、大人で6,600円となっていて、通常のワンデーパスより1,600円安くなっています。
障がい者向けチケットが購入できるのは、本人+同伴者1名まで
この障がい者向けチケットは、各種障害者手帳および証明書を所持している本人に加えて、同伴者も1名までなら購入できます。そのほか、詳しい注意点などは公式サイトをご覧ください。
LINK:障がいのある方向けのチケット導入|よくあるご質問
3月までに前売券を購入すれば、4月以降も値上げ前の料金で入園できる!
今回のパークチケット値上げは、2020年4月1日『購入分』から適用されます。つまり、その前に前売券を買えば、値上げ前の料金のまま東京ディズニーランド・東京ディズニーシーに入園できます!
とはいえ、各パークチケットには有効期限があったり、発売日があったりと、券種によっていつまで値上げ前の料金で行けるのかが異なってきます。
6月までに行く人は、3月中に日付指定券を買えば値上がり前の料金!
まず、パークチケットは3カ月前から日付指定券を販売しています。チケット値上げ前ギリギリの3月31日なら、6月30日までの分を買うことができます。
〇月〇日の東京ディズニーランドor東京ディズニーシー、というように、日付とパークを指定して購入するパークチケット。
その日にしか使用できませんが、混雑時に実施される入園制限中でも入園できる入園保証つき。
値上げ前に買っておきたいという人は、3月までに購入しておけば1デーパス大人で700円お得になります。
東京ディズニーランドでは4月15日に新エリアがオープンしますが、それが目当てで6月までにディズニーランドに行くという人も3月までに購入したほうがお得です!
日付指定券は、特定の日・パークでしか使えません。もし、都合が悪くなった場合は、1年間の有効期限内(コンビニで購入した場合など、購入場所によっては有効期限が異なる場合がある)であれば日付変更・パーク変更をすることができます。
ただし、この変更手続きを行う場合、手数料200円を支払わなくてはならないので注意(ディズニーeチケットを購入しており、オンラインで変更手続きをするなら無料)!
また、この変更手続きの際に、新料金との差額分=値上げ分を支払わなければいけなくなる可能性もあるので注意(過去の値上げ時はそのような対応がとられましたが、今回も同様かは確認中)。
オープン券なら最長で1年先=2021年3月末まで値上がり前の料金!
パークチケットの前売り券は、日付指定券のほかにもオープン券というものもあります。
有効期限内(購入日から1年間)であれば、いつでも好きな日に、好きなパークに入園することができるパークチケット(チケットブースでの引換等も不要)。
ただし、入園保証はついていないので、混雑時に入園制限がかかった場合は入園できません。
とりあえず、1年以内には行きたいと思っているけど、予定が決まってない……という人は、このオープン券を購入すれば、1年間の有効期限内であれば、値上げ前の料金で入園できます。
オープン券は、入園制限時に入園できないのが特徴です。入園制限は過去、開園時間より前にかかったことがないので、開園前から行ってガッツリ遊ぶぜ!という人は心配しなくても大丈夫。
しかし、例えばゴールデンウィークの連休ど真ん中、お盆休み、ハロウィン~クリスマス期間の土日、3連休の中日など、混雑日に開園時間を過ぎてから行こうとしている場合は、入園制限で入園できない可能性があるので要注意です。
5月までに年パスを作成・更新予定の人は、引換券の購入がお得
年間パスポートホルダーにとってお馴染みなのが、引換券です!
年間パスポートの料金を支払って購入するもの。購入から2ヵ月間の有効期限内であれば、東京ディズニーリゾート・チケットセンターかイーストゲート・レセプションで、引換券と引き換える形で年間パスポートが作れる。
プレゼントなどにも使えるのが引換券。パークチケットの値上げは“4月1日購入分から”なので、3月までに引換券を購入しておけば、4月以降に作成しても値上げ分を支払う必要はない。
以前は引換券の有効期限が6ヵ月だったのですが、今は有効期限が2か月間になっています。
5月末までに作成・更新予定の方は、3月中までに引換券を購入しておくと値上げ前の料金で作成することができます。
年間パスポートは2パークで8000円も値上がりするので、作成・更新予定の方は、間違いなく引換券を購入しておいたほうがいいですね。
8000円あったらシェフミ行ってお釣りきますし、ど平日のオフィシャルホテルなら泊まれる部屋もありそう…!
パークチケットの値上げがあると、年間パスポートが作成できる東京ディズニーリゾート・チケットセンターとイーストゲート・レセプションはとても混雑するようになります。
どちらにせよ作成時はこの2か所に行かなければいけませんが、引換券の購入だけであれば1月21日からオンラインでもできるようになっているので、オンラインで購入しておくと時間の短縮になります。
TDL新エリア前に強気のパークチケット値上げ
ざっとパークチケットの値上げについて見てきましたが、過去20年で最大の上げ幅となる+700円は、やっぱりけっこうインパクトありますね(笑)
ただ、ここ数年ずっとパークは混雑していますし、入園者数も5年前には考えられないくらいの高い水準で推移しています。
それに加えて、今年は4月15日に東京ディズニーランドの新エリアがオープンし、東京五輪も控えています。
そんな状況なので、十分入園者数は見込めるという判断で、この強気の値上げをしてきたものと思われます。過去の値上げも見ても、入園者数は減るどころか増える一方ですしね。
海外のディズニーパークに比べると、これでも東京のパークチケットは安いほうです…!これだけ混雑しているのだから、今後はもっと値上げしてきても全然おかしくないかと。
年間パスポートは海外並みの価格ですが、東京は所持者がとても多く、ショー・パレード・グリーティングなんかは需要がはるかに上回っている状況なので、もっと値上げしても良さそうです。
値上げ幅のインパクトも大きいですが、ファミリー層に優しい小人料金据え置きや障がい者向けチケット導入など、今回は面白い変更点も多い料金改定になったと思っています。
価格変動制は導入されず!ファストパス有料化なども合わせて今後も検討
今回気になったのは、チケット価格変動制が導入されなかったことですね。
USJが導入している変動制のチケット料金。これまでも噂が上がったり、パーク側も検討しているというコメントを残したりしていましたが、ついに今回も導入されませんでした。
それについてはオリエンタルランドが質疑応答でこのように回答しています。
Q3) チケット価格改定の改定幅がこれまでよりも大きいのは何が理由か。価格変動制の導入などを同時に行わなかったのはなぜか。
A3) 従前と同様、テーマパークの体験価値向上と価格感度調査の結果を踏まえて決定した。東京ディズニーリゾートは“ファミリー・エンターテイメント”を目指しており、幼少期からご来園いただきやすいよう小人価格を据え置き、中人価格についても改定幅を小さくした。価格変動制だけでなく、ファストパスの有料化なども含め、チケット価格改定の考え方を再検討している
このタイミングで導入がなければこの先もないかと思っていましたが、まだ検討されるようですね。ファストパス有料化も検討されているのは驚きです…!
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーは今後も固定のチケット料金でいくということなのかもしれませんね。
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